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そうして、翌日。桃花は銀を引き連れ、(ここ)へ来た。 「茜ーー。こいつだよ、銀!ウチの友だちっ」 ーー本当に来やがった……。 相変わらずめんどくさがりな茜はうんざりしていた。 「ど、どうも……銀、です…………」 桃花の背中に隠れ、おずおずと自己紹介してきた銀。髪は短く金髪だ。 「丸眼鏡。桃色娘と仲良くしてやってくれ。んで、頼むから俺様に平穏をくれ」 「は、はい…………?」 銀は大きなレンズの丸眼鏡をかけていて、それが反射して表情が分かりにくい。銀は口をぽかんと開けていることは分かる。 「ひどいっ。あれだけ願え願え言ってたのに……ウチは用済みなのっ?!」 「はいはい。ソウデスネーー」 「棒読みっ」
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