序章

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ーー来やがった……。 頬杖をつき舌打ちまでしている神様。そこらのチンピラと変わらない態度だ。 「相変わらずおんぼろな神社だな~~」 ーーそう思うんなら来んな。 少しずつボロボロの賽銭(さいせん)箱に近寄り、少女はお参りをする。その、内容はーー。 『明日こそは友だち作ってみせるからな!』 という、願い事というより宣言じみたもの。毎度毎度来る度に繰り返される同じ言葉に、とうとう神様はぶち切れた。 「願えや、バカヤローーーーっ!!」
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