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桃色娘
「ぎゃ~~~~っ!!出た~~~~っっ!!」
「お化けじゃねえんだよ、こっち向けや桃色娘!!」
セーラー服の少女はスカートを翻し、逃げ去ろうとした。しかしすんでのところで神様にセーラーの襟をつかまれ逃げられない。
「はーーなーーせーーっ!!…………あれ、触れるなら、幽霊じゃ、ない…………?」
「気づくの遅いんだよ、桃色娘!!」
「誰が桃色娘だ!!」
「髪の色からだよ、そんなことも分かんねえのか?」
彼女の髪はピンク色で高い位置で結ばれている。日に焼けた肌の色をしていた。また、話す度に八重歯が見えた。
「ほめるか貶すかどっちかにしなっ」
「ごふっ」
彼女の放った正拳突きが神様の腹に見事に決まった。
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