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攻防戦
こうして、願わせてとっとと追っ払いたい神様と願いたくない桃花の戦いは始まった。
「来やがったな、桃色娘!今日こそ願わせてやる」
「いいや、しないな!」
悪役じみた言い回しの神様に受け答えする桃花。二人は真剣だろうが、傍目から見たら滑稽だ。
「俺様もただ手をこまねいていただけじゃないんだぜ。要は友だちができれば良いんだろ?」
「そ、それは……ウチが自分でーー」
「できてないだろ」
言葉に詰まった桃花にすげなく返す神様。
「よし、これやるから友だちになりたい奴にこれ渡せ」
「何これ?」
「金」
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