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「変なんかじゃ無いですよ」
「え…?」
「僕にも、彼女がいました。2年前事故で亡くなってしまって。最後は、ケンカしたまま終わっちゃったんです。後悔しかなかった。大好きだったのに…もう言えないって」
「……」
「今でも引きずってます。かっこ悪いけど…」
その言葉に彼女は首を横に振った。
「あなたは、まだ相手が生きているじゃないですか。まだ、気持ちを伝えることができるんですよ」
「そう…ですね」
彼女は笑った。
作り笑いじゃない笑顔。
「私…伝えてみます。これで無理だったら、諦めます」
「頑張ってください」
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