落し物
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「あの、もしかして」 僕が声を出すと、彼女はこっちを向いた。 「これ、探してます?」 手の中に包み込んでいたネックレスを見せる。 「え…」 口を開けている彼女は、驚いているのだろう。 手入れが行き届いているのが分かるネックレス。 大事にされていたのだろう。 「それ、です…」
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