落し物

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僕は、木陰に立ちスマホを開いた。 友人からのメッセージが溜まっていたが気づかないフリをすることにした。 見慣れない景色を眺めていた。 うちの近くにはない色、建物、匂い。 全てが新鮮だった。 うちからだと多分歩いても30分かからないくらいの場所。 「お待たせしました…」 「いや…全然……」 さっきの人と同一人物だとは思えないほど綺麗だった。 とかれた髪に、薄いピンクのロングワンピース、カーディガン、白いサンダル。 肌の露出は少ないが、チラチラと見える肌は真っ白で消えてしまいそう。 「では、行きましょうか」
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