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そして、1週間が経った。
北川秋は、実に規則正しい生活をしている。
早寝早起きだし、ご飯もしっかり食べてる。仕事が一区切りつくと部屋から出てきてキッチンで細々とした惣菜を作り置きしたり、掃除をしたりする。
本人曰く、「手を動かしているとアイディアが纏まりやすい」らしい。
俺は時々頼まれたものをおつかいに行ったり、ちょこちょこと掃除をしてみたり、北川秋のジョギングについて行ってみたり、一緒にストレッチをしたり。
(北川秋は「一緒においでよ」とよく俺を連れ出した。)
あとは米を炊いた。というより、米しか炊けないんだ。
そして思う。
これ、俺必要か?
今日までミズキの友達が心配していたようなことは一度も無かった。
北川秋は、The.完璧な男 という感じだ。
心配しすぎなんじゃないかな。
たしかにおいしい仕事だけど、これでは給料をもらう事が申し訳なくなってきてしまう。
ところが。さらに一週間、つまりここへ来て半月が経ったある日、異変は起きた。
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