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それから北川秋は、また鬼のように書き続けた。俺は何個も何個もおにぎりを作り、せっせと運び入れた。 3〜4日に一遍、電池が切れたように机に突っ伏しているか、床に倒れていることがあるので、そんな時は俺が抱えて寝室へ運んでいく。 あの日以来、寝入る時には手を握るのが習慣になっていて、俺は北川秋がほっとした顔で眠るのを見るたび、なんとも言えない幸福感に包まれるのだった。 そうして、3週間が過ぎた。
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