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そんなことを考えていたら、スマホにミズキからの着信があった。 「もしもし?アラタ?久しぶりー!」 「よぉ、久しぶり。」 「どーよ仕事の方は。結構続いてるみたいだな?」 「うん、おかげさまで続けさせてもらってるよ。」 「良かった良かった。俺も紹介した責任があるからさーうまくやってるか心配してたんだよ。どう?やっぱりイケメン?」 「うん、実物すごいよ。めちゃ美形。でも見た目だけじゃなくてさ」 相手があのミズキということもあって気が緩んだ俺は、北川秋がいかに素晴らしい人間かを熱く語った。 もちろん、あの可愛い姿の件は内緒だけれど。 「……みたいな感じで、本当完璧な男なんだ。」 俺の話をひとしきり聞くと、ミズキは言った。 「すごいな、そんなにいい男なら誰だって好きになっちゃうよな。」 「好き!!?」 万が一、ミズキからミズキの友達である北川秋の担当に伝わってしまったら…… それだけは、絶対ダメだ。 「ないない。好きにはならないよ。俺たちどっちも男だよ?俺が北川秋を好きになることだけは絶対無い。」 「おぉ、そうなの?そんなに否定しなくても。俺は別に男同士とか気にならないけど」 「いやいやいや、ないない。絶対無いから!」
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