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電話を切って、ハァ…と大きな息を吐く。 危なかった。 ふと、時計を見るとだいぶ時間が経っていた。 ちょっと話しすぎたな。 そろそろ夕飯の用意をしなくては。 ガチャリとドアを開け廊下に出ると、目の前に北川秋が立っていた。 「ぅわっっ。北川さん、いつからここに……」 「ん?今打ち合わせから帰ってきたところだよ。」 「あ、そ、そうですか……。」 「ケーキ買ってきたから、デザートに食べようか。チーズケーキ、好きだろう?」 「はい!好きです。」
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