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それからシュウさんは毎晩俺をベッドに呼んで、一緒に寝たがった。 シュウさんは大きなベッドを買って2人のベッドにしようって言ってくれたけど、俺はそれを断った。 俺の寝室はあくまでも書庫。 望まれた時だけ、シュウさんのベッドへ行く。 それが俺が作ったせめてもの境界線だった。 俺の気持ちはシュウさんに伝えてしまったけれど、恋人同士になったわけじゃない。 もちろん性行為は無い。 ただ抱きしめあって眠る。 シュウさんは仕事のために俺が必要、それだけだ。
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