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「ごめんね、電話中だった?」
「いえ!大丈夫です!なにかご用ですか?」
「あぁ、うん。今日の午後荷物が届く予定なんだけど、急に打ち合わせが入って今から少し出掛けなくちゃならなくなったんだ。悪いんだけど、受け取っておいてもらえないかな。」
「はい。わかりました。」
「寝室に運んでもらってね。細かいことは業者さんにお任せしてあるから。」
「了解です。」
「それじゃ、いってきます。」と、シュウさんはやけに上機嫌で出かけて行った。
俺の好きな紺色のジャケットだ。相変わらずカッコいい。基本何着ても似合うんだよな。
後ろ姿を見送りながらそんなことを考える。
そういえば、『業者さん』て言ってたけど何が届くんだろう。
胸が苦しい。吐き気もする。俺はまだ二日酔いから抜け出せないのだろうか。
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