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「それじゃぁ僕は仕事に戻るから、適当にしててね。なんでも勝手に使っていいし、他の部屋も見ていいよ。」
「適当って言われても……」
「あれ?担当さんから聞いてない?」
「聞いてますけど、でも、」
「じゃぁ大丈夫だね。本当、適当に過ごして。岩崎くんみたいな子が来てくれて良かった。それじゃね。」
そう言うと北川秋は彼が最初に倒れていた部屋へ戻って行った。あそこが彼の仕事場らしい。
取り残された俺は呆然として、まだあたたかい紅茶を一口飲む。
俺の仕事は
北川秋に可能な限り3食食べさせること。
しっかり睡眠をとらせること。
ちゃんとこなせていれば副業もOKらしい。
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