Vちゅうばーにガチ恋して離婚したがってるうちの旦那が、Vちゅうばーになって出会い厨はじめました。

7/9
前へ
/9ページ
次へ
次の日。 隼は、彦星川愁人(ひこぼしかわしゅうと)という名前で、Vちゅうばーをはじめた。 記念すべき初配信。 私はスマホで、彼の配信が始まるのを待った。 大手の企業からサポートされてデビューするだけに、かなり視聴者数も多い。男性のキャラクターも人気の絵師が手がけている。デザインされた立ち絵はかなりイケメン。これは女子に人気が出そうだ。 画面に彦星川愁人が映されると、途端にコメントが寄せられる。 だいたいが『待ってましたー』とか『こんばんはー』とかの挨拶で、画面の向こうで隼は笑っているみたいだった。 「あーいやー。緊張するー。はじめましてー。ちょっと、音声の方は、大丈夫ですかねえ?大きくないですか?……おけ?……あーOKみたいですねー。あはははは」 隼はだいぶあがっているみたい。なんだか、こっちまで緊張してきた。 私も()の時を思い出す。 「それでは、はじめます!『祝!彦星川愁人初配信!みんなのマシュマロ美味しくいただいちゃうぞ!』はじめまーーす。よろしくお願いしまーす。あはははは」 私は予め用意していたコメントの送信マークを押した。 『Syun君ーーあ・い・し・て・る!』 配信にはタイムラグがある。それと、きっと緊張してて、コメントに目を向ける余裕はあまりないと思うけど、きっと気づくはずだ。 「え?!ちょっと?え?待って?なんで?」 気づいた!
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加