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やれやれ
気がつくと坂下は 服も靴も泥まみれになって 沼のへりに倒れていた
「大丈夫でしたか?」
山菜取りらしいリュックを背負った 爺さんに声をかけられた
「あなたが足を滑らせて沼のほとりで転んだのが あの丘の上から見えたんでな なかなか起き上がらないので心配になって来てみたんじゃ…」
爺さんは そう言って坂下の顔を覗き込んだ
「いや どうも ありがとう 大丈夫です」
坂下は そう言って ため息を吐いた
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