神様の落としもの

2/2
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
 無限に広がる大宇宙。  神様の落とした天罰は、この広大な宇宙空間をふよふよと流れていた。  やがて小さな天罰は、宇宙に浮かぶ小さな小惑星に当たった。  その小さな小惑星は押されるままに動き、もう少し大きな小惑星に当たって砕けた。  もう少し大きな小惑星は衝撃で動き始め、さらに大きな小惑星に当たって砕けた。  さらに大きな小惑星は、さらにさらに大きな小惑星に当たって砕け。  その次もまたサイズアップした小惑星に当たって砕け、リレーが続くごとに小惑星は大きさとスピードを増して宇宙空間を流れ続けた。  やがて、北海道程の大きさがある小惑星にリレーのバトンが渡った。  宇宙空間を流れていく北海道程の小惑星。  その先にゆっくりとバトンを渡す相手が見えてきた。  それは、青色と緑色が美しいコントラストを描く惑星だった。    その名を地球という……。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!