欲張り?

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欲張り?

「おっはようございまぁす」 今日もまだテンション高め。昨日、先生にお店以外で会えた。私服も見れちゃったし、スーツと違って、またもかっこよかったなぁ。帰り際も手をふってくれたし(笑)。あぁでも私ももう少しかわいい服着てたらよかったなぁ。  「おはよう」 店長がいぶかしげに私を見ながら挨拶してくる。 「あからさまにごきげんだね」 はい、もう全力で(笑) 「聞きたくないけど、なんかいいことあった?」 「聞きたくないって…、まぁちょっと、いいことありましたよ。」 「まぁ知りたくないけど、それは“先生”となんかあったってこと?」 「なんかいちいち棘がありますよねぇ。」思わず口をとがらせてしまう。 「まぁ そのままの笑顔で接客もよろしくお願いね」 店長は、あきれたような顔でそういってから、お店のパンを見に行った。  開店と同時に忙しくなり、いつものように仕事に励む。パートさんも職人さんもいい人ばかりで、働きやすい職場だからほんとに仕事に集中できる。  「お昼入ります」 13時を回った頃、お昼に入る。今日はお店のパンを食べることに決めていた。コーヒーを落として、持ってきたサラダとフルーツのタッパーを開く。  「いただきます」1人で手を合わせ。一口ロールパンを口に入れる。ふと思う もう先生も給食食べたのかなぁ?担任なら教室で食べるんだろうなぁ。やっぱり生徒さんたち羨ましい。でも、先生と食事するなんて、緊張しちゃいそう とか思って、一人で笑ってしまう。
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