せんせいとパン屋

先生の苦悩

今時の中学生は、俺らの時よりよくも悪くも進歩的だ。若さゆえ、十代って勢いもある。無敵な気さえしている。それは俺もそうだったけど、人間関係も今の子たちは昔より繊細なところもあって、大変だろうと思ってしまう。ただ世間で思われているほど、悪い子ばかりじゃない。俺にとっては、純粋でまっすぐな印象だ。そんなところがまぶしくみえてしまう。大人になって少ししかたってないのに、そんなに変わってないはずなのに、俺もおっさんだなぁ。
恋愛に至っても、時折見かける"告白"のシーン。まっすぐに気持ちを伝える彼らを、うらやましいとさえ思う。
“教師である"という自分的な縛りもあるのかも。積極的とは言えないが、好きになった子に告白したことも何度かある。なのに大人になった今、話かけるだけで、こんなに悩むかなぁと、つくずく感じる。年を重ねて慎重になったからなのか、チャラいと思われたくないという、自己防衛なのか‥。例えば何の気もなければ、近所の人と挨拶するみたいに、ただ世間話したりできるのかな？　ただの常連として、天気やパンの話をしたらいいのか？
何気ないふりするとか、できるか俺？はぁ。それくらい彼女のことを『好き』になってるってことだよな。
あぁ　なんか　ストーカーになりかける(笑)
たまには友だちと飲みに行こうかなぁ。ちょっと気分転換必要かも。