テディー

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テディー

きょうはクリスマス、ぼくのだいすきなひだ! プレゼントももらえるし、パパがかえってきてくれるひだ! ぼくはきょうとてもはやくおきた、パパにはやくあいたい! いそいでかいだんをおりた。 ワクワクでいっぱいだった。 でもママはいつもとあまりかわらなかった。 「あら、おはようゆうくんきょうははやいのね、あさごはんよ!」 メリークリスマスって、いってほしかった。 ぼくはいすにすわった。 ママはぼくのだいすきなシチューをつくってくれた。 「はい、メリークリスマス」 ママはえがおでいってくれた。 よかった!いってくれた! ことしのクリスマスこそは、イヤなことはなにもおきないとおもっていた。 あさごはんをたべて、ぼくとママはおててをつないでえきにいった。 ぼくはえきがすきだった。 まいとしそこからパパがでてきてくるから。 しらないひとでいっぱいだぁ。 ぼくはがんばってなかからパパをさがすけど、 「ほら、あそこよ?」 ママのほうがぼくよりもはやかった。 「ほんとだ!パパ!」 ぼくはがんばっててをふった。 パパもわらってふりかえしてくれた。 パパがこっちにきた。 ぼくははしってパパにせいいっぱいぎゅっとした。 とてもとてもうれしい!やっとあえた! でもママはあまりうれしくなかった。 「あなたおそいわよ、いってたよりおそかったじゃない」 ママはきょうはクリスマスとゆうことをわすれていた。 でもパパはわすれてない。 「すまない。ほら、ゆう、メリークリスマス。これはきみへのプレゼントだよ」 ぼくにひもがついてあるふくろをわたされた。 「ありがとパパ!」 ぼくはうれしくなってなかをみた。 そこにクマのぬいぐるみがはいっている。 ちゃいろいリボンがついてある。 かわいいクマちゃん! でもみためはおとこのこみたい。 ぼくはカレをとりだしたかったけど、でもママはさせてくれなかった。 「とりだすのはあとにして、ほらかえるよ」 ママはやっぱりつめたい。 きょうはクリスマスなのに。 ぼくはひだりてでママとおててをつないで、みぎてでふくろをもった。 ぼくはクマちゃんになまえをつけた。 「テディー」
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