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83.
" Officially Get Married 入籍 "
だけど、もうすでに櫂くんのことを家族のように思っていた
私は気がつくと『うん、いいよ』って返事していた。
あまりにあっけらかんとしていたので櫂くん、びっくり
してた。
しかし何と言っても私自身こそがYesと即答した自分に対して
一番驚きを隠せなかったのではないだろうか。
お互いの気持ちを確認しあった後で改めて櫂くんにけじめの
言葉として『よろしくお願いします』って言った。
・・・
櫂くんの体調が戻るのを待って、両親と未由に報告。
そして、私たちは12月某日大安の日に入籍した。
両親も未由も反対しなかった。
なんか私と櫂くんが夫婦というのはピンとこないらしい。
でも櫂くんが私たちの家族になるのは大歓迎らしく、父も櫂くんと
一緒にちょくちょく遊びに来たらいいと喜んでくれた。
櫂くんと一緒に二人で父親に挨拶に行った日、父は将棋の
出来る櫂くんをたいそう気に入りうれしそうだった。
もつれた悲しみの空気を、両親の住む家、そして両親の
心の中に、もたらせてしまった私。
その淀んでいて払拭したかった空気を、櫂くんの出現が
きれいなものに代えてくれたのだ。
櫂くんもたくさんの家族ができてうれしそうだ。
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