お客様

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お客様

「お待たせ致しました。次の方お入りください」 3畳程の小さな個室から待合室にいる次のお客さんに声を掛けた。 ドアが開き入ってきた。お客さん……。 「ん? 」 顔面を薄いベールで覆われた私は、視線の先にいるお客さんの馴染みのあるシルエットに目を凝らす。 「んん? 」 これは、紛れもない。私の旦那様ではないか!? なんで、こんな占いの館に何で来ているんだ? おい、旦那、こんな時間に仕事は、どうした? 私の頭の中は驚きと疑問で一杯になった。 心の中で呼びかけてみたものの身バレが怖くて口を開けない。 そして、自分が旦那に内緒で占い師のバイトをお昼の12時から夕方6時までやっている事がバレてココに乗り込んできたのかとドキドキしている。
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