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にいちゃんに気分で呼び出され、やることやったら追い出された。二月の夜は寒い。
俺は真夏に引っ越した1DKのマンションに帰る。アレクからメッセージが入っていた。アレクは絶妙に間を置いてメールをくれる。
"毎日寒いね。ちゃんとご飯食べてる?"おかーさんか。いや、かあちゃんすらこんなメール送ってこない。アレクの飯を思い出す。美味かった。
狭い家は寒い。アレクとの暮らしは暖かかった。家に帰ればご飯は出来てたし、掃除も洗濯もほぼしてくれてた。
いっつもご飯が終わると後ろから抱きついてハグされてた。最初は邪魔だったけどすぐ慣れた。
着替えてベッドに潜り込む。メールは明日、なんてことないことを返そう。今だとアレクの飯が食いたいって返信しそうだから。
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