名刺

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名刺

「伝えなければならないこと? ですか?」 「はい。私はもう一人のあなたなんです」  目を丸くして、キョトンとしながら、私たちはとりあえず、コーヒーを頼みましたね。 「私はこういう者です」  私の差し出した名刺を見てあなたは言葉を失いました。  当然です。そこにはあなたの知っている名前が記されていたのですから。
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