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その提案は私にとってとても魅力的なものだった。
新しいパパ。
なんて素敵な響きなんだろう。そうだ。どうせパパが戻って来るなら、あんな怖くて暴れるパパじゃない方がいい。
「素敵。だったら今度は優しいパパがいいな」
「例えば俺みたいなパパだったらどうする?」
「神様? 神様が私のパパになってくれるの?」
私は目を輝かせた。こんな風になんでも私のお願いを聞いてくれて、頼りになる優しい神様がパパになってくれるなんて、想像しただけで夢みたい。
「神様、お願い。私の新しいパパになって」
「新しいパパか……ちなみにお前のママ、新しいカレシができるぐらいだから美人なのか?」
「わかんない。死んだパパはおっぱいが好きって言ってたよ。ママのおっぱいはいいおっぱいなんだって」
「そうかそうか、いいおっぱいのママか。しょうがねえなぁ、わかったよ」
そう言って神様はニヤリと笑った。
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