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ディナーは監視カメラが設置されている円谷の部屋に招待して行う予定である。これは上からの指示で、目的はゲストとの心の距離を縮めることに有る。勿論、強制されたものでは無く、担当者が不愉快に感じるなら拒否することも出来るのだ。
もし円谷が拒否したいなら、間宮の分だけをゲストルームに運べばいいだけのことである。
円谷はどうしたいのだろう?話はゲストルームに移動する。
「間宮さん⁉ お食事が届きましたので、シャワーが終わったら私の部屋にいらして下さいね」
「あっ、すみません、タオル有りませんか?・・バスタオルなんですけど、見たところシャワールームには無いようなんです・・」
円谷はクローゼットを開けてみた。
「あっ有りました、どうしましょうかね?・・あっそうだ扉の前に置いておきますね」
円谷はそう言いながら、ドアの前に小タオルと重ねて置こうとした、その瞬間だった。
シャワールームの扉が開いた。
「エッすみません・・あれっまだ居たんですね⁉」
円谷はうつむいた姿勢のままで急いで方向転換を試みた。そして自分の部屋に戻ろうとした・・だが俺はそれを逃すはずも無かった。
(次回に続く・・)
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