マリアの誘惑

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全部ぶちまけた瞬間、終わったと思った。  さよなら僕の淡い片想い。 でも何かやらかして、嫌われるくらいならこっちの方がまだマシだ。 「…さぁ分かったでしょう。だからもうここには 遊びに来な」 「私にだってあるもん。」 “遊びに来ないで下さい”と言い切る前に真理亜さんはそんなことを漏らした。  つんと僕のシャツの端っこを摘んで、再び上目遣いをしてくる。 そして涙目なのはやっぱりズルいと思うんだ。 「私にも下心はあるもん。」 神様、懺悔します。 僕はもう真理亜さんの誘惑には勝てません。
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