Act.1 神山玲二という男

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「玲二?」 「.....。」 強引に引かれる腕。 そのまま半ば無理矢理に楽屋に連れ込まれた。 「...玲二?」 いつもと様子が違う彼に、さっきの撮影で 何かあったのかと心配になる。 見てはいたけど、KENさんの話もあって 玲二の様子を気にかけてあげられていなかったかも しれない。 だとしたら私はマネージャー失格だ。 「何を話してた?」 やっと口を開いた彼の声は、いつもより低く  あきらかに怒りを含んでいる。 「えっ?」 「KENと何を話してた?」 そう綺麗な顔で睨まれると、なかなか迫力があって 少し怯んでしまうけど本当のことを言える訳もなく どうやってごまかそうか考えていると... 「口説かれたのか?」 と、全く意味不明なことを聞いてきた。
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