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自分の前を通り過ぎようとする真琴に、片足をテーブルに乗せてさえぎった。
「ちょっ…」
バランスを崩して倒れそうな真琴の体を軽く押してテーブルに仰向けに転がす。
抵抗される前に雪哉は右手をジャージの中に手を入れた。
「いつもそうやって、僕を…っ」
自分に覆いかぶさろうとする雪哉を全力で押し返そうとするがびくともしない。
たかが元俳優の男に、こっちは元自衛官だぞと思いながら意外と力が強い雪哉を振り払えない。
見た目で能力は逆だと勘違いされるがスキルは確実に自分のほうが上だ。
そんな思いなど無視して雪哉はボクサーパンツの中まで手を入れて、真琴自身を握って刺激する。
普段はへらへらと笑っている男が、鋭い視線で真琴を睨みつけてくると怖い。
「ん…ふ‥ぁ…‥ゆき…」
その間にも手の動きは止まらない。
あふれる透明な液で少しずつ濡れてきて雪哉は摩擦を強くした。
上半身だけテーブルの上に転がされている真琴の足は不安定で、雪哉に絡みつく。
普段なら抵抗をやめると「かわいい」と言ってくる雪哉が、無表情で機械的に刺激してくるのが怖くなってきた。
「あぁ…、あ‥ん……や‥」
でも体は素直に反応してしまう。
下着とジャージを脱がされて下半身をさらされると、雪哉は白い液体を腹に撒き散らせた。
「‥ん…‥」
テーブルについた雪哉の腕を弱々しく握って、無意識に頬をすりつける。
「かわいいね」
一体どんな顔でそんな事を言うのか、表情を見るのが怖くて真琴は視線を向けることができなかった。
「素直に鳴いているほうがもっとかわいいのにね」
ぼんやりしている頭にそんな事を言われても心に響かない。
「…着替えて」
埃っぽい雪哉にそれくらいしか言い返せなくて、弱々しく服を指差した。
「全部クリーニングだな」
スーツとコートを交互に見て、雪哉はため息をついた。
真琴をこの状態で放置して雪哉はバスルームに向かう。
いつまでたってもシャワーの音がしない。
浴槽にお湯をためている事に気がついた時、嫌な予感がした。
いつもの笑顔でこちらに戻ってきた雪哉から逃げようとしてたちあがったが、あっさり捕まって浴室に運ばれた。
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