夏の優しい幻

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 最初から不思議な存在なんていなかった。  幻でもなく只の企て。優しい罠。  ◇◇◇  どれだけ頭脳を高めても、体が弱くては社会でやっていけない。労働者は体が資本だから。  もどかしい。  僕には沢山のやりたいことがあった。  でも、体が追い付かないから、諦めた。  そして、諦めるうちに夢見ることも止めた。できないことに気づく度にもどかしいから。
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