*腹黒うさぎの秘密!(side美雪)*

1/2
前へ
/354ページ
次へ

*腹黒うさぎの秘密!(side美雪)*

 はあ。『俺』は美雪。表向きかわいい系男子してる顔の良い男子。  今までずっと自覚のない超美少女の涼花ちゃんを守るために戦ってきた。 「なあ、愛野っていいよなぁ」 「本当、美少女で頭がよくて真面目で」 「抱きてぇ」  こんなこと、周りに言われてても涼花は気が付かないので。 「俺の女に手を出したら殺す。ついでにこのことをばらしても殺す」  そう言って殴り合いのけんかをしたりしてきた。そんな感じでそういうやつらを裏で呼び出して絞るのを繰り返しているうちに『俺』は不良男子の仲間入りをしてしまった……。  いや、別に俺はケンカが好きなわけじゃねーし。けどさ。涼花ちゃんにアタックしてくるやつがだいたい不良系で、清純な涼花ちゃんを自分色に染めたい系男子なんだよ! だから『しかたがなく』俺がケンカで応戦したわけ!  せっかく涼花ちゃんの前ではかわいいかわいい美雪君でいるようにしてんのに!  どんどん俺を慕う馬鹿達は増え続けるし……気が付けば舎弟だらけになってしまっていた。地域最大の不良チームの完成である。 (ったくどうしろってんだよ!? 目を離せばあいつらが何するかわかんねぇし……だから今の学校にさりげなーく入ろうとしたのに……くっそ、何でこうなる!? まさか涼花ちゃんがこの学校に入るとは思わねぇだろ!? 可愛い可愛い涼花はモテる自覚はないし……あああもう! 今からめまいがするぜ)
/354ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加