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ったく。最悪だ……。
だけど。俺の大切な涼花ちゃんは俺が守る!
どんなに手を汚しても……!
「あ、いたいた! 美雪―! 険しい顔してどうしたの?」
「ううん、新しい学校に入るのが怖いなって」
明日には入学式が始まる。もう逃げられない。
何度涼花を説得しても、涼花ちゃんの意志は全く変わらなかった。
俺が正体を明かせば離れていくかもしれない。
その手を使うか迷った。
でも、涼花ちゃんが俺から離れて行って嫌われるのは耐えられなかったから……。
(だから、俺が涼花ちゃんを全力で守る!)
涼花の家は両親がほぼ放置系で、涼花の進学先に対して何も知識はないまま加賀以外で暮らしている。結果涼花ちゃんはおばあちゃんとおじいちゃんと暮らしているから、家を襲撃されたらもうどうしようもない……ああああ。気を付けないと。
「大丈夫だよ! あたしがいるじゃん? ね? 美雪」
(むしろだから心配なんだって叫びたいわっ)
はあ。
俺たちの戦いは、これから始まるのだ……!
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