7人が本棚に入れています
本棚に追加
「なーなー。何でこの学校来たの~? パンツ何色? やっぱ白?」
「え!?」
突然のセクハラと笑い声に戸惑うあたしの前に……何かが飛んできた。そしてそれはその男子の顔に当たって彼は倒れていった。
「ごめんー涼花ちゃんっ、僕の筆箱飛んでっちゃった」
「え……あ、本当だ。ってなにこれ重い! 何入れてんの!?」
「普通の文房具!」
(いや、何十キロってぐらい重いけど!?)
「さすが美雪サン、ぱねぇ」
「てかアレが美雪さんの御姫様? やっぱ別格だなぁ」
(なんかまた空耳まで聞こえるし! あたし超疲労たまってるね!?)
あたしはあたふたしながら席に座る。
そしてどんどん順番が回って。
「城井美雪です。怖がりで内気だけどいじめないでください!」
潤んだ瞳でもじもじと美雪が言った。
最初のコメントを投稿しよう!