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「だって美雪がいじめられたらいやだし!?」
「多分それはないと思うけど……」
「何で言い切れるの!?」
「それは……えっと……」
目が泳いでますよ!? 美雪さん!?
絶対嘘でしょ!? 美雪みたいなかわいい系男子、不良と仲良くでいるわけないよ!?
頭も悪い、要領だってよくない……不器用なあたしの弟兎。
「絶対あたし不良なんかに負けないからっ」
「涼花ちゃん……はあ……どうすっかな」
「? なんか言った?」
「ううんー?」
遠い目をする美雪をよそに、あたしはガッツポーズをして気合を入れた。
それが、受験発表後すぐの話。
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