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そして、今日。あたしと美雪はその馬鹿不良高校の入学式の日を迎えている。
桜並木に桜以上にカラフルな服装の男女が入り乱れて歩いている。
(派手だなぁ……真面目に制服を着てるのはあたしと美雪ぐらいかな?)
普通の学ランとセーラーなのは、あたし達だけに見えるよ。皆改造してるし。十分シンプルでかわいい制服なのになぁ。
美雪が落ち着かなさげにソワソワしてる。無理もないよね……。
「お! 美雪サンじゃん! みーゆーきーさーん!」
低い声が聞こえてあたしは振り向こうとする。
「美雪、しりあ……って、え、美雪なんで走るの!?」
「僕あんな人ら知らない!」
「ええ……? どんな人かは見てないけどしたしげな声してたけど」
「しらないもんっ……! ってうわ」
ドン、と何かにぶつかったあたし達。
顔を上げれば以上にデカくて目つきの悪い男の子。
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