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「「はいっ」」
(く、食われれる!? まるで狼のような迫力……さすが不良高校)
「……大丈夫か?」
「「へ?」」
あっけにとられるあたし達。
目の前の男子……通称狼は心配そうな顔をしてあたし達に合わせて目線を下げた。
「ケガ、しなかったか?」
「……は、はあ。あたしは。ね? 美雪」
「うん。僕も大丈夫」
二人で目を合わせた後狼さんを見てあたし達は頷く。
すると。
「それならよかった」
(ひっ!? 笑った……? の? これ……こわっ)
ホラー映画に出てきそうな笑顔で、狼さんは笑った。
あたし、涙目になって腰を抜かす。
「……? もしかして本当はどこか痛いのか?」
「ち、ちがいますううううう」
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