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「痛ってーな!!いい加減手離せよ!!」
振り切るように手を離そうとするが、離して貰えず
「なぁってば!!」
「・・・・」
無言で前を歩くユノの背中は殺気立ってるようにさえ見える。
俺、何かユノを怒らせるような事をしたのだろうか?
普段温厚なユノは怒らせるとめちゃめちゃ怖い。
だから、恐れをなした俺は大人しく付いていった
でも、突然足を止めるものだから、俺は勢いよくユノの背中にぶつかり、鼻を強打した
「痛った//」
ユノは俺の手首を引き寄せると公衆トイレの個室に押し込み、手首を壁に押し付けた
「ユノ・・?」
「お前さ、俺以外に笑いかけるなよ」
「はぁ?何言ってんの?頭イカレタか?」
「・・・いい加減気づけよ//」
「何をだよ?」
「こんなの俺に渡しやがって!!」
ユノの手にはさっき俺がユノにやったチョコが握りしめられてた
「ああ~、俺食べないからユノが代わりに食っといてよ」
「ふざけるな!!」
顔スレスレの壁にグーパンチされ、ちょっとビビる俺。
「ふ、ふざけてねーし!」
その眼は真剣そのもので、反論出来ずにいた。
「こんなもの・・・」
乱暴にパッケージを破くと無理やり口にチョコを押し込まれ、涙目になる
「んぐっ-!!!!!」
その瞬間唇に何かが触れた
え・・・・?今・・
何がどうなって?
目の前にはユノの顔。
俺・・・ユノにキスされてる・・・///
俺の頭は完全にフリーズした
「や///やめろよ//」
数秒後、我に返った俺は力を振り絞ってユノを突き飛ばした
「俺はお前が好きだ//」
「ぇ・・・?」
両頬を両掌で包み込まれ、再び唇が重なった
何だか俺は、柄にもなくキュンとしてしまった//
口内で甘く溶けるチョコ。それを追うように二つの舌が混じり合い重なった
ユノ//キス上手すぎ・・//
何度も角度を変え、重なる唇はチョコよりも甘かった
顔が熱い//
今、俺の顔は真っ赤になってるに違いない・・//
あのユノが俺を・・・?
うそ、、だろ、、?
腰が抜けた様に壁をつたい滑り落ちそうになる俺をユノにがっちりホールドされ抱き寄せられた
「ユノ、、//」
「ジェジュア//」
馬鹿みたいに角度を変えて何度も交わる唇が次第に紅く熟れていった
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