〜impression〜

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あぁ、もうダメだ。 今更コイツに何言っても無駄だ、、絶対諦めない 幼い頃からユノを見てきた。だからこそユノの性格を知り尽くしてる 一度決めた事は何があっても曲げない。そんな所が男らしくてかっこよかった。同じ同性なのに幼い頃から何かが違っていた俺たち。 まるで油と水のように性格や考え方一つとってもまるで違う。決して交わる事はないはずなのに俺たちは、パズルのピースのようにピッタリとハマってしまったようだ。 だんだん深くなるキスに、ガチャリと部屋の鍵を閉められ、まるで敵に捕まった子羊のように俺は逃げる術を失った。 まるで麻酔のようなキスに頭の中が真っ白になり、全身の力が抜けていく あぁ。やっぱりユノのキス気持ちいい// そう余韻に浸る俺も俺だ。俺たちは狂ってる、、 本当は分かってた。ユノの部屋に来たらこうなる事も、、 心のどこかで期待してたなんて言ったら、嫌われるかな、、? ユノに彼女が出来るたびに、俺は荒れて、気持ちを誤魔化すように彼女を作ってた。 この前、ユノが告白されてるのを目の当たりにして、俺の中の真っ黒な独占欲が沸々と顔を出した。でも、そんなドロドロした気持ちをぶつけるのが怖かった。俺たちは幼馴染みであり親友だったから、、 キスが深くなる度に心の奥底に仕舞い込んだ過去のドロドロした思いが浄化されていく気がした。 俺、、ユノを好きでも良いのか、、? ユノも俺を好きなら、気持ち悪がられないか?? 俺がユノを独占しても嫌われないのか?? 気を許したら全部ユノに持っていかれそうで、、//でも全部奪ってほしいような、、//でも今の関係は壊したくない、、// そんな色んな気持ちがごちゃ混ぜになった俺は、いつの間にか泣いていた
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