一夜の喋り

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そのあと軽く会話を交わし、私たちは解散になった。 「そう言えば、今日はウィーが送ってくれたのか?」 「じゃねえと一時間でつけないっての」 ウィーとは魔女の幸魔で、私たちとも仲が良い。 魔法が使えるので、遠出するときはよく空を飛んで運んでくれるのだ。 「私からの感謝も伝えておいてくれ。いつもありがとう、と」 「わかったよ。じゃあな、また。たまには電話もよこせよ」 「ああ。それじゃ、五年後にでも。五年なんてあっという間だからな」 「それもそうだ。じゃあな」 そう言ってフランはウィーが待っているのであろう場所へ歩いていった。 すぐにまた静寂が戻る。しかし、まだ暖かい熱が残っている。 やはりひとりより、ふたりは楽しいな。 そう感じながら、私は一年を過ごしていった。
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