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「それ飲みましたよ。いつまでもお子様扱いしないでください」
自分は大人な男をアピールしているのか知らないが、俺を引き合いに出すのはやめて欲しい。
「こないだのはキールよね。ちょっと違うのよ。白ワインじゃなくて、シャンパンで割るの」
失敗した…違うものなのか。
でも、彼女は前回出してくれたカクテルを覚えていてくれたのだ。
あの酒言葉が嘘じゃない気がして嬉しくなる。
「そうなんですね。それも飲みたいけど、俺もシェイカーで作って貰ったカクテルが飲んでみたいです」
前回来た時は2杯とも違ったし、シェイカーを振る格好良い姿が見たかった。
メジャーカップを人差し指と中指の間に持ち酒をシェイカーに入れる。
それだけで長くて綺麗な指に魅入ってしまう。
20回ほどシェイカーを振り、俺のカクテルが店長と同じようなカクテルグラスに注ぎ込まれる。
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