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「「「きゃあああああああ」」」
「生徒会の皆さんだ!」
「えっ?今日はいつも居ない副会長様までいる!」
「めっちゃラッキー!!」
食堂に入ると男子校とは思えない声が響く。
「望。転校生はどこだ?」
「ちょっと待ってください」
食堂を見渡していると大きな声で呼ばれる。そっちを振り返るとそこには奏汰と隼人くんと零くんが座っていた。
「あそこにいます」
「あれかぁ?理事長の甥っ子っていうから楽しみにしてたのに期待はずれだな」
「「なんか汚ーい」」
そんな感想を漏らしている生徒会メンバーと近づくと奏汰が俺に話しかける。
「望!弁当めっちゃ旨いな!!ハンバーグとか最高だ!!」
「そうですか。良かったです」
にっこり笑って答える。
「望、紹介しろ」
「はい、奏汰。こちらの人達は生徒会の役員だよ」
「あーー生徒会って偉そうだっていう人達な!!!!」
食堂とは思えないほど静まり返る。
新衛隊の人達は小さな声でおそらくだが文句を言っている。
「奏汰そんな事ない。皆優しいよ」
「望は優しいけどな!他の奴らはどうか分かんねぇだろ!!」
食堂にざわめきが起こる。
あぁまただ。
嫌な思いをする人が増えてくる。
「…そ……んな……こ……ない」
「だから!分かんねぇってるだけなんだよ!!俺は!」
「!……ぼ…く……こ…とば……わ…かる……?」
「わかるに決まってるだろ!!」
奏汰の言葉に嬉しそうにする理音先輩
「「へー僕達以外にわかる人いるんだーねぇ転校生くん?」」
「僕が真紀」
「僕が亜紀」
机の下に潜って場所を変える双子。
「「どっちがどっちだ!!」」
「右が真紀で、左が亜紀だろ?」
「「すごーい!望以外で初めて当たった!!」」
楽しそうに奏汰の周りを回っている双子は笑っている。
「へ〜君面白いね〜」
奏汰のことを気に入っている香蓮。
「………俺にこんな生意気なことを言った奴は初めてだ。俺のセフレにしてやろう」
「はぁ?意味分かんねぇこと言ってんじゃねぇよ!!誰がなるか!」
「ますます気に入った」
会長はそう言って奏汰に近づきあろう事かキスをした。
「「「「ぎゃあああああああああ」」」」
「会長様がぁぁぁぁ」
「マモリ野郎どうしてくれんだ!!」
「王道ktkr!!ヤバくない?!副会長以外皆王道じゃんか!!」
新衛隊の他に隼人くんが黄色い悲鳴をあげて零くんに叩かれていた。
その後、キスされた奏汰は顔を殴り食堂から飛び出してしまった。
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