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uno
綺麗だと君は言った。
そんな君を見ながら僕は僕と君の目は形が似ているだけのまるで違うものに違いないと思った。
例えば生まれた時すでに備わっているとしたら僕には永遠にわからないのかもしれない。
そうだねと繕った返事をした僕に優しく微笑んだ、僕にとって美しいものはこの世界に一つだけだと言いたかった。
ねぇ僕は。
生まれ変わるなら僕は鳥になりたい。
君を見つけられるように
君を探しに行けるように。
そしてさよならの時はそっと飛び立って、君の知らない場所で眠りにつきたい。
ずっと笑っていて。
太陽みたいに眩しい笑顔が
僕の憂鬱を照らしてより一層影を濃くする。
此処は水の中にいるようで苦しくて上手く息が出来ないけれど。
どうか笑っていて。
君が僕を許しませんように。
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