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許して欲しいとも言わない君を僕はもうとっくに許していた。
ごめんと僕を見つめるたび君の心が潰れてしまうんじゃないかただそれが気がかりで他には何も考えられなかった。
騙されたかったのかもしれないと言っても良かった。
君にそんな事をさせたのは僕なのかもしれないと言ってあげれば良かったけれど。
言葉にすれば消えてしまう気がした。
罪悪感だけが君をこの世界に留めている。
ウサギは声帯がないから鳴かないんだって。
寂しくても気づいてもらえないからだから寂し過ぎると死んでしまうのかもしれない。
喉の奥を閉じ込めて泣かない君とよく似ている。
そんなにも綺麗な瞳で。
笑ってと言うから僕は笑った。
息苦しいこの場所でキスをしよう。
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