はじめまして

1/1
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ

はじめまして

今日も晴れ、仕事日和だ。 今日はデイサービスの仕事だ。 30人程度の規模だという。俺は高齢者が大好きだ。 介護をするのも、保育も苦ではない。 ーーよし、8:00ちょうど。仕事開始は8:30だが、時間に余裕を見て いつも仕事に行く。派遣でもしっかりと仕事をするのが、俺のモットーだ。 「すいませーん。今日派遣で来た結城ですがー。」 ゆっくりと自動ドアが開く。そして、俺の前に陽気な人が現れた。 「はいはーい!あ、今日の派遣さん?よろしくねー。」 中年の女の人で、髪はくるくるぱーま。陽気な声に俺は少し安堵した。 良かったーなんか感じのいい職場みたいだ。 くるくるパーマの女性は、内藤 花(ないとう はな)と言うらし い。 「初めてよねーじゃ副社長呼ぶから、待っててちょうだいねー。副社長ー!」 これが、俺と副社長の出会い。 俺の目の前に現れたのは、身長180cmはあるだろう、がたいのいい男前の俗にいう、イケメンというやつだろうか。 「あー君が、結城くん?今日はよろしくねー!僕の名前は、岡田 隆平(おかだ りゅうへい)です。」 副社長にしては、かなり若い。俺より少し年上の風貌だ。 しかし、デイサービスには似合わない茶髪、少し茶色みがかった瞳これをイケメンと言わずなんというだろう。 「よろしくお願いします!」 見渡すとほかにも職員が何人かいる。ほかの人も人あたりもよく、やさしそうな風貌だ。 今日はあたりだな。 俺はそう思い、仕事を開始した。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!