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私は足がすくみながらも、神様の後を追った。
途中で沢山の女の人が出てきたけど…あそこが、盗賊のアジトなのかな…?
「おい、そこの小娘。そこで何してる?」
「…!!」
びっくりした…!!私のすぐ近くで男の人が声をかけてきた。
「…ん?…こいつ、あいつの近くに居た小娘だろう?何だってこんな所に…まさか!?」
「あの…えっと…私。」
「どけ!!」
「えっ…?きゃあ!?」
私の姿を見て、何かに気付いた様子で男の人は私を押し退けてアジトの中へと入っていった。
「おや、おかえりなさい。ずいぶんと遅かったな。」
「て…てめえ!!俺達のアジトに何しやがった!?」
「人質解放と金品回収と食糧回収、それにお前の仲間を溶かしてやった。」
神様の声だ。
何か言い争っている…仲間を溶かしたってどういう意味だろう…?
「溶かした…?何をいってやがる…ぶわぁ!?」
「こういうことさ、直にわかる。」
「何をしやがっ!?…ぐわぁ!?肌がいてぇ!!」
「今回からは即効性にした方が良いな…その分楽になれそうだし。」
「何を言って…ぐわぁ!?」
「混ぜるな危険ってな。」
なんだろう…凄く悪いことをしている気がする…。
でも…止められない自分も悪いよね…?
「なんだ…体が…溶ける…!?」
「さようなら…っと、足がすくみながらも来たんだな。」
「…何をしたんですか?」
「悪者に罰を与えた。…さ、救いを欲する人達に救いを与えに行こうか。」
「…待ってください!!…せめて、あの人に何をしたのか見せて…う…急に眠気が…。」
神様が眠気を誘う何かを私の鼻に嗅がせた。
そんなのを押し退けてアジトの中へ入ろうとしたけど…神様に担がれた。
最後に頭に響いたのは「世の中には知らない方が良いこともある」…という言葉でした。
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