神との対話

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私は手を取った。 それがどんな結果になろうとも、私を殺した世界よりかはマシかと思って。 「さて、世界を作っていくんだけど…どんな世界が良い?」 「どんな世界…?」 「僕が取り扱っている世界は剣と魔法の世界…君に言わせてみればファンタジーの世界だよ。」 「ファンタジーの世界…。」 私が思い描く世界は…平和な世界かな。 平凡でどんな人でも幸せになれる世界…。 …なんてね、恐らくそんな世界は無いと思う。 「じゃあ、平和な世界にしちゃいましょう。」 「えっ…?」 「それで、君の役目はどんな人でも幸せに導く存在…だね。」 「待って、待って私は…そんな存在になれないよ…。」 「じゃあ、それに近い存在かな?」 「近い存在…?」 「幸せには出来ないけど…でも癒すことは出来る癒し手としてはいかがかな?」 幸せには出来ないけど…癒すことの出来る存在…うん、自分にはちょうど良いかな? 「じゃあ、それで決まりだね。」 「うん…ちょっと自信ないけど大丈夫かな?」 「皆、最初はそう言うものだよ。自分だって…最初はそうだったから。」 神様も最初はそうだったの? でも…神様は自信を持って出来ていると思う。 「それではお決まりのチートタイム。」 「チート…?」 「反則って意味だけど…君のような初心者にはちょうど良いものだよ。」 「それが無いとどうなるの?」 「それが無い場合、異世界に渡った際に困るんじゃないかな?」 渡った際に困る…それじゃあ、オススメのチートでももらっておこうかな? でも、目立つのは困るから…控え目に…。
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