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「地盤は出来てくれないと、私が困る。私は攻略対象じゃないし。」
…攻略対象?
まあ、でもあまり困らせるのも悪いから地盤はゆっくりと作っていこう。
「それじゃあ、異世界に降ります?」
「そうだね、さっそく降りてみようか。」
神様は目の前に不思議な穴を作り、私を先に通らせた。
どんな世界が広がっているんだろう…ちょっとドキドキする…。
ー何処かの森ー
「さあ、ここが異世界だよ。」
「わあ…ここが異世界…でもここは…森の中?」
見た感じ、普通の森と変わらないけど…。
すぅ…はぁ…空気の違いかな?
「まずはアイテムストレージの自動収集について説明するね。」
「…は、はい!!」
「まずはアイテムストレージと念じてみて?」
…こうかな?アイテムストレージ!!
わあっ…目の前に不思議な箱が現れる。
後、頭の中にも何かの画面が表示されたよ!!
「次に自動収集と言ってみて。」
「…自動収集!!」
シュゴゴゴ!!と音を立てて、周りの草や葉っぱがアイテムストレージに入る。
「わあ…凄い!!」
「頭の画面に注目してみて、色々入っているだろう?」
「…あ!!いっぱい入ってます!!」
私は画面の中のアイテムを選択して、色々な効能があることを知る。
あ、でも…アイテムの下のゲージみたいな物はなんだろう?
「それは自動生成対象物だよ、ある程度の量しか生成されないけど、魔力を込めれば…。」
神様は私のアイテムストレージに魔力をこめる。
あ、ゲージの速度が上がった!!
こうやって必要なものは魔力を使って生成していくんだ。
ガサガサッ!!
「この世界最初のお客さんか。」
「お客さん…?人なんですか?」
「いや、残念ながら…人じゃない。お客さんと言っても味方でもない。」
人じゃない…動物かな?
お客さんと言っても味方じゃない…て、敵!?
私はあわてふためくけど、神様は冷静だ。
本当に一人でここにいなくて良かった…。
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