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店長
月見 美加登
「俺が誘ったんだ、君は
なにも出さなくて良い…俺がおごる。」
ワタシは申し訳なく思いながらも
お財布をズボンの後ろポケットにしまう。
ワタシ
水無月 和泉
「その、ありがとうございます…」
店長は小さく微笑んでくれてる…
店長
月見 美加登
「フッ…気にしなくて良い…
店に戻ろうか。」
ワタシは頷き、店長が
お会計を済ませてくれて
ワタシ達は定食屋さんから出て
仕事場のお店に戻りそれぞれの持ち場に向かう。
そして、今日も無事…
勤務終了時刻を迎えた!
店長がいてくれれば
頑張れる気がするっ
それから、お店を出ると
店長が少し太くなった三日月を見つめていた…
ワタシ
水無月 和泉
「店長、また月を見てるんですか?
あさってか、しあさってぐらいには
半月になりそうですね…」
店長
月見 美加登
「はん…げつ…」
店長の様子、少しおかしいような…
ワタシ
水無月 和泉
「店長…?」
店長
月見 美加登
「ッ!?」
あ…こっち見た!
ワタシ
水無月 和泉
「大丈夫ですか?
半月がどうしたんです…??」
店長
月見 美加登
「あ、いや…その、なんだ…
半月と満月の夜は偏頭痛ひどくなって
動けなくなってしまうんだ。
だから…いつも、休みをもらってて…」
月の引力のせいなのかな?
気圧の変化で頭痛が
ひどくなることはあるもんなぁ…
ワタシ
水無月 和泉
「病院には行ったんですか?」
店長の…月見さんの目が
一瞬だけ、紅く光ったように見えた…!
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