ープロローグー

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「嫌だ!」 「助けて!」 「死にたくない!」 「お願い!」 「見捨てないでよぉ!」 「い、いやああああああああああああああ!!!!!!!!!」 「ん、あれ?」 変な夢を見た 誰かが泣き叫ぶ声、 聞き覚えのある声だったなぁ まあいいや、 気にしたら負けでしょ、悪夢なんて、 私は三ノ上南乃花(みのうえなのは) ごくごく普通の高校1年生だ 将来の夢? 美容師さんとかかな、 「南乃花〜!」 この子は親友の坂道椿(さかみち つばき) 同級生でいつも一緒だったが、 高校に入ってクラスが変わってしまい 「椿! おはよう」 「クラス替えもあったし、最近私も南乃花もお互い部活が忙しいから登校は一緒だけど、下校はあんま一緒に帰ってないよね、」 「確かに」 椿の言う通り、最近一緒に帰った記憶があまりない 「ん、あれ?」 さっきまで椿と一緒だったよね? 夢、かな?夢にしてはリアルだったような、、、 「おーい!」 誰? 頭がボーッとする 「しっかりしてください!」 「生きてるの?」 数名の女性の声が聞こえる 「南乃花!起きてよ!!」 椿? ゆっくり起き上がってみた 「あ!南乃花!起きたんだね!!」 「う、うん、ここは?」 「えーっとね、私たちもよく分かってないんだ」 「私?」 「うん、私と南乃花を含めて、今ここに女性が14人居るんだ」 「と、いうことは私たち14人は何者かによってここに連れてこられた もとい、誘拐されたっていう解釈でいいの?」 「う、うん、多分、」 「全員だいたい状況把握できたみたいだし、自己紹介をしてここにいる全員のことをよく知るべきだと思う」 中央の方で女性1人が中心に話し合いが進んでいる 思いの外、自己紹介には全員賛成のようだ 「ではまず私から、私は弦乃 翔子(げんの しょうこ)、ただのOLだな、歳は24だ」 私が気絶しているときに中心で話していた黒髪長髪で長身の女性の翔子さんという方から自己紹介が始まった 「あ、じゃあ次は私で!」 「私は木下 楓(きのした かえで)って言います!えーっと、イラストレーターで、歳は21です!」 今度は先ほどまで翔子さんの後ろに隠れていた茶髪のボブヘアーの女性が自己紹介した 「えっと、私と翔子さんは友達で、私が大学生の頃の先輩で1年だけお世話になったんです!もちろん今でも一緒にお酒飲んだり、一緒に出かけたりしてますね!」 「じゃ、次はアタシが自己紹介するよ」 「アタシは河井 琴(かわい こと)高3の18だ」 「え、琴って全国高校論文特集でめっちゃ取り上げられて、全国高校生論文大会で優勝した河井琴さんじゃないですか!?」 椿は彩女さんという方を知ってるのか? 「ちょっと黙ってくれるかな?」 「あ、すみません、」 「そこのお嬢さんの言った通りだ、でもここではそんな肩書きで呼ばないでくれるかな?」 このセミロングの人、ちょっと怖いな、 「えっと、次は私でいいかな?」 「私は桐生 霞(きりう かすみ)です! 中学2年生で14歳です!」 「たいした特徴とかはないですが、卵焼きを作るのは誰よりも上手いつもりです!!」 やっぱり年齢にバラつきがあるなぁ、このミディアムの人は中学生なのか 「次は私でいいわよね?」 「私は広瀬 桃(ひろせ もも)中3で14歳ね、こう見えて、若手の子役女優なのよ!? 広瀬って呼んでね」 このツインテールの人はちょっと無理だな、 「次は私でいいっすか?」 「私は篠田杏(しのだ あんず)でーす!高校3年生の18です!気軽にアンズちゃんって呼んでくださいね!特技はマジックかなぁ、コインを消す系のやつとか得意ですよ!」 この人はショートレイヤーボブか、マジックが得意なんだ、 「あ、私は坂道椿っていいます!何の変哲もない高校1年生ですよ、こっちは親友で同級生の三ノ上南乃花です!」 「ちょ、自己紹介ぐらいで自分でできるわっ!!」 っていうか椿のストレートヘアーから香水の匂いがめっちゃするんだけど? 「三ノ上南乃花です、特技は、、、謎解き、ですかね」 もう、椿の濃い香水が私のミディアムウルフに感染る(うつ)んだけど、 「では(わたくし)も自己紹介させて頂きます」 「(わたくし)山巳 梅子(やまみ うめこ)と申します、書道家で29歳です、特技は百人一首でしょうか、」 堅い人だなぁ、1人だけ和服だし、髪型は一丁前にショートなのね 「では私も、」 「黒石 友梨(くろいし ゆり)って言います、」 「特技は裁縫ですね、19歳の大学生です」 このポニーテールの人は裁縫が得意なんだ、私とは大違いだな 「じゃあ次は私で!」 「私の名前は柳 雪(やなぎ ゆき)です!」 「えっと、中学2年生で14歳です!特技は料理でしょうか!」 この人はミディアムストレートか、なかなかいい趣味をしてらっしゃる 「菊堂詩音(きくどうしおん)です、20で、フリーターです」 この人、髪質がいいロングなのに髪がボサボサだなぁ、暗い空気出してるし、何より目のクマが酷いなぁ、最近誰か亡くしたのかな 「わ、私は、」 「辰波 奏(たつなみ かなで)です、18で杏ちゃんと同級生です、」 「と、特技は、杏ちゃんのマジックの手伝い、です」 この一つ結びの人はなんだかオドオドしてるなぁ 「(すみれ)、、、です」 今度は小学生ぐらいの小さな少女が自己紹介した 「えっと、何歳なのかな?」 楓さんが菫ちゃんに話しかける 「11、小5です、」 「そっか!名字は?」 「ありません、、、」 どうやら複雑な家庭のようだ 「そ、そっか、」 楓さんを含め、全員が気まずそうな顔をする その時だった 「はいはい!自己紹介は終わったね!? じゃあこれから、14人の女の子の命を賭けたデスゲームを開始しまぁす!!」 は? 全員そういった顔つきをしていた 「うふふ! ビックリした!? じゃあまずルール説明から!」 「待て! お前はどこにいる!? 私たちはなんのためにここへ連れてこられたんだ!?」 「もう! 年上には敬語でしょ? 三ノ上南乃花ちゃん? あと、私はスピーカーから喋ってまーす! 南乃花ちゃんなら分かると思ったのにな〜!」 ぐ、私は、冷静じゃなかった、 さっきのアレで完璧にこちらのことがバレた 「はーい! みんなはもう覚悟を決めた顔をしているよね? 早速進めるよ〜!」 覚悟?なんだそれ、 あ、 今気付いた 眠る直前、私は謎の囁きを聞いた 「寝たフリをして誰よりも遅く起きろ、反すればお前は死ぬ」 と、
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