4.〔ななもり。〕メンバー

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4.〔ななもり。〕メンバー

「では、すとぷり4周年記念に合わせて、カメラ放送を行うということで決まりでいいですか?」 東京のオフィス街。 拠点の一つである事務所に、メンバーや株式会社STPR…数年前に俺が作った会社… の社員さん達と、すとぷり4周年に向けての企画会議を行っていた。 「いいと思うで〜、リスナーさん絶対喜ぶやろ!」 「僕も賛成です…ころちゃん、聞いてます?」 メンバーの賛同も受け、企画がまとまる。 「では、本日の会議は終了したいと思います。みなさん、お疲れ様でした!」 会議が終わって、俺はペットボトルのお茶を飲み干し、ホッと息を吐く。 活動に仕事。倒れそうになるくらい忙しい毎日。 だけど、こんな日々が楽しくてたまらない。 カメラ放送をすることを発表した時に、画面の向こうで喜んでいるリスナーさんの事を思うと、思わず微笑んでしまう。 それと同時に、昨日出会ったあの子のスマホに打たれていた文字も浮かぶ。 俺らのことを嫌いだと、アンチを書いていたあの子。 今まで画面越しに何度も汚れた言葉を見てきて、何度もぶつけられたけど、いざ目の前でその当人を見てしまうと、やっぱり落ち込む。 「なーくん、どうしたん?元気無いで?」 暗い表情をしてしまっていたのだろうか。 ジェルくんが俺のことを心配そうに見てくる。 その後ろから、さっきまではしゃいでいた残りのメンバーもじっと見つめてくる。 「え、俺そんな暗い顔してた?ゴメン〜なんでもない!ちょっと疲れてたんよ。東京ドームのこともリスナーさんに伝えなきゃだし。」 「そっか。無理せんでな?なーくん、頑張りすぎなとこあるから、また倒れたりせんか心配やわ〜。なんかあったら俺らに言ってな!」 「ジェルくんお母さんみたいw ありがとね。大丈夫だから。」 すとぷりメンバーは本当に優しい。 彼らやリスナーさんが傷付くのだけは、絶対に許さない。
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